アラサーになり、結婚からもしばらく時間が経ち、過去を落ち着いて振り返られるようになってきた。バタバタと日々を過ごしていて自分ではあまり実感していなかったが、親しい友人によく指摘されるのは、「スピード婚だ」ということ。
今回は突然だが、アラサーで破局したにもかかわらず、新たに出会った人とスピード婚するまでの経緯と、自分なりの結婚観について書いていこうと思う。
友人の結婚ラッシュと26歳での破局
私はもともと、大学進学と同時に、はるばる実家を離れて一人暮らしデビューをしていた。以後実家暮らしに戻ることなく、在学中も社会に出た後も単身生活を10年ほど続けていた。
大きな転機は、26歳の後半の頃。当時2年ほど交際していた人を振った。振った理由はそいつと人生を添い遂げる気になれなかったから。おしゃれや身だしなみに気を遣い、栄えることが好きというそいつの性格は、初期の頃は新鮮だった。しかし、結局ナルシストなだけで、「彼女を高級有名レストランに連れて行った俺カッコいい」といった感じで、全ての行動や心理の中心が「かっこいい俺」になるタイプだった。行動や心理の中心が、「いかに俺が周りからカッコよく見られるか」だった。しかも見た目は全くタイプではなかった。冷静に思い出せば、なんで付き合ったんだろう?と思ってしまうし、人生の汚点と言っても過言ではない。
別れてしばらくしてから、共通の友人が、「なんであんな変な奴と付き合ってたん?」と突っ込んできたが、その「変な奴」という評がまさに言い得て妙だった。本当に変な奴だった。
他人の盛大な悪口はここまでにしておき…当時、近しい友人たちの結婚ラッシュが始まり、否が応でも結婚を具体的に意識するようになっていた。年齢的にも交際年数的にも結婚適齢期であったが、その時思ったのは、ただ結婚という目的のために仕方なしにそいつと付き合い続けるより、結婚したいと思える別の人と結婚したいということだった。
コロナ禍の26歳としては、この先一生出会いがないかもしれないという漠然とした不安や、振るという労力が重くのしかかり、すんなりと決断できたわけではなかった。ただ、結局そいつ自身は結婚をすぐするつもりじゃなかったらしく、それなら付き合う時間も無駄なので、最終的には勢いで振った。その直後にマチアプ婚活をスタートさせた。
マッチングアプリ婚活をスタート
そんなわけで、「治安が良い、婚活寄り」との噂のマチアプをスタートさせた。友人が実際に使っていたので、口コミに疑いはなかった。
最初に会ったのは、同世代の会社経営者で自称年収1000万超えの人。時間潰し的な軽い気持ちで、深く考えずにマッチングした。
ただ、会う場所はこちらへの配慮なしにその人に一方的に指定され、ビミョーに遠かった。そして、ひたすら自分語りと自分のビジネスへの勧誘。たまに私に話を振るが、私の過去の葛藤や決断(部活で挫折した話や趣味との付き合い方など)をバカにするような発言が透けて見えたので、イライラした。その後、お会計は割り勘。
次も会いましょう!って言われたけど、こんな頭空っぽの配慮なし苦労無しアホ人間に二度と時間を割くもんか!!と思い、2度目はなかった。ただのネタ枠扱いとなった。
2人目に会ったのは、学歴アピールをしつつ、他人が一眼レフで撮った写真を採用し、きちんとした好青年といった印象の人。いわゆる高学歴だし、誰もが知る一部上場企業勤務といった経歴には申し分なかった。
ただかなり引っかかったのは、都内実家から一回も出た経験がない、一人っ子ということ。強いて言えば身長を少し詐称気味だった。家事ができなさそう。自立してないじゃん。共学出身の私からすると、男子校出身なのも懸念事項だった。
アラサーにもなって実家暮らしなのがどうしても妥協できず、もはや商談のような気分で当たり障りのない会話を交わし、会うのは一回で終了。
3人目。高学歴(しかも偶然にも2人目と同じ大学)、誰もが知る企業で働いている経歴、職歴申し分なし、一瞬だけ親元離れて寮暮らしあり、転職を経て現在実家暮らし。親元離れろよ…
あと距離感おかしい、非喫煙者なのになんか臭い、オシャレを通り越してジャージみたいな格好。一回会っただけで感じた変さが、今思えば非常に怖い。深い関係にならなくて良かったかも。
結局2ヶ月で辞めたマッチングアプリ
実は上記の方々とお会いするのと同時期に自分にぴったりの人と出会い、結果的にアプリを2か月ほどで退会した。
その人は何よりも私を第一に考え、配慮してくれる人だった。しかも一人暮らし歴が私と同じくらいなので、簡単に実家に頼れない苦労や感覚がわかっていた。家にある食材が少ないけど、今日の夕ご飯は自炊しようかな?めんどいから外食して帰ろうかな、とか、今日洗濯しないと下着のストックがないなぁ、皿洗いが溜まってめんどいけど今やらないとやばいなぁとか、一人暮らしだからこその苦労がわかる人だった。
マチアプを使用していると、学歴や職歴をアピールする男性に多く遭遇した。ただ、私自身ある程度学歴があるし、フルタイムで会社員をやっている人間なので、そこまで気にしないポイントだった。相手に求めるポイントとして、フルタイムで仕事をしてくれたら良い、Fラン大卒じゃなければ良いくらいで構えていた。
そんな中、その人は、全く申し分のない経歴なのに、それをアピールすることもなかった。その自己顕示欲のない落ち着きに惹かれたのかもしれない。
見た目もどちらかと言えばタイプだった。一緒に生活を続けると、腹が立つタイミングは少なからずあるが、見た目がタイプだと、イライラ度合いは減る気がする。ルッキズムは良くないぞ!という令和の時代ではあるが、嫌でも毎日目に入るパートナーの見た目が生理的に気に食わないと、だいぶしんどいぞ!!
そして、言うまでもなくその人は、私の夫となった。結局1年ほどで籍を入れた。授かり婚ではないにしては早くない?とよく友人には指摘されていた。
人によって結婚観はさまざまだと理解しているが、私は、結婚相手とは主従関係ではなく、対等なパートナー、人生の1番の味方であってほしいと思っていた。だからこそ、ある程度お互いに自立しつつ、私を召使い扱いにしない配慮のある人が伴侶となり、満足である。
結婚からしばらく経ち…
今では出会ったころのようなときめきはないが、相変わらずお互いにリスペクトはあるし、安心感を抱いている。価値観の違いを理解しつつ、時にはぶつかることもあるが、対等に話し合いができる関係性を築けている。これからも様々な場面で価値観の違いなどで衝突することはあるだろうが、それを乗り越えていける自信は持っている。
共働きの今、お互い支え合える理想の人と結婚して本当に良かった。




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