日本はなんて窮屈なんだ
短期留学もそろそろ終わろうとしている。
今日は、飲食店の接客という視点から、日本と今いるベトナムの違いや感じたことを書いていく。
特に私は,日本で飲食店のスタッフをしている。
そのスタッフ業務の中では、お客さんが満足しリピーターになってくれるように日々接客の向上に努めており、個人的に工夫を凝らしていた。(冗談抜きで!!)そのため、口コミサイトの悪評価やクレームにはとても敏感になっていた。
そんな私は、ベトナムに来て、新たな価値観を手に入れることができた。
ベトナムのローカル店の接客はあまり良いとは言えない
ベトナム最大の都会で、外国人も多く集うホーチミンでさえも、そうである。
・オーダーしたドリンクを出し忘れる
・ちょっと高圧的な態度を取ってくる
・客を放置して談笑にふける
・スマホ操作して勝手に休憩してる
・オーダー間違い
・ミスしてもそんなに深刻そうに捉えていない
・床がごみだらけ
・コップに虫が入っている
などなど、、、
しばしば起こるので、こちらも徐々に耐性がついてくる。
ただ、ここで大切なのは、安くておいしいものが提供されているので、結果的に満足した気持ちで帰宅できること。
日本は接客レベルが高い
高級店でなくても、庶民的な飲食店や居酒屋においても、全体的に日本の接客レベルは本当に高いと思う。
・丁寧な言葉遣い
・正確な敬語(正しい尊敬語、謙譲語の使い方)
・正確なオーダー
・清潔な空間の維持(床にごみが散らかってるなど、もってのほか!)
・ミスをしたら心から丁寧に謝罪(店長出動の場合もある)
・料理の提供の速さ
・無駄のないオペレーション
・清潔な料理 等々
これらのどれかが欠けたらクレームに繋がりかねないし、顧客満足度に悪影響が出る。
実際、私が日本で飲食スタッフをする際も上記のことを意識しているし、
逆に客の立場であっても、店員にはこれらのことを期待してしまうことが多い。
レベルが高いというプレッシャー
正直、日本は窮屈だと感じてきた。
客からの接客への期待度が高いと同時に、飲食店店員としても、レベルの高い接客を目指してしまう。
もしレベルが低い場合クレームにつながるし、店員側は反省しなければならない。
クレームまでいかないにしても、客にとってみればレベルの低い接客はイライラしてしまう。たとえ、料理がおいしく、価格が安かったとしても。
店員側からすれば、(特に神経質な私からすると)、常に粗探しをされている感覚になり、気が休まらない。ミスすればいつも深く反省している。直接文句を言われることもある。
豊かさゆえに、お互いの首を絞め合っているのか、、、。
飲食店の本質って、適当な価格でおいしい料理が提供されていることではないか?!
人間は完璧でないから、ミスは簡単に起こり得ることではないか?!
もしレベルの高いサービスを優先的に求めるのであれば、高級店に行けば良いのでは?!
適当な価格で・おいしく料理を食べることのできるベトナムの飲食店は、日本よりも理にかなっている気がしてきた。
しかし、そういう日本でせわしない生活を送ってきたからこそ、ベトナムの地で寛容になれるのだろうか。
よくわからない。
このような価値観は、日本にずっと滞在していたら、決して獲得できなかっただろう。