寛大な心を持てる国に来ました
久々の更新。
実は現在、東南アジアの親日国、ベトナムに短期留学中である。
現地では語学の習得というよりも、社会学的なフィールドワークに取り組んだり、現地の研究社たちとディスカッションに励んでいる。
(※とか、すごそうなことを言ってみたが、実態はほぼ旅行みたいな感じで単純に楽しんでいる笑)
現地は発展途上国であるゆえ、日本では当たり前のものが整っていない。その上、現地の人は日本人と違う性格の人ばかり。
そのあたり、ギャップを感じてストレスになっていくはずなのだが、なぜかそうなっていない。
なぜだろうか?
トイレの鍵が付いてない
しかも知らない現地のおばさんにトイレのドアを開けられる
トイレットペーパーがない
宿にwi-fiがない
枕ないかけ布団もない
でも この国だから仕方ない で済ませられる。
日本の自動車教習所の教官が見たら卒倒するような光景が広がり
バイクが車との間や周りを埋め尽くす
車線をまたぎながらの走行は当たり前で、スキマというスキマに大量のバイクが入り込んでくる。
右折時、左折時は、我先にと曲がろうとするから、道路は常にカオス状態である。
譲り合いの精神はゼロであろう。
運転ルール、交通ルールがめちゃくちゃで危なすぎて笑えてくるほどだけれども、
「この国だから、この交通量だから、仕方ない 」 と許せてしまう。
現地の人は、五分の程度遅刻はしょっちゅうで、遅れてもあまり悪そうなそぶりを見せない人がほとんど。
プレゼンを聞いている最中にスマホでメールすることもしばしば。
おつりないからここで許してくれって頼んでくるタクシー運転手もいるし、
スーパーの店員さんで、友人とビデオ通話しながら働いている強者もいた。
でも、「この国だから仕方ない」で済ませてしまう。
日本にいたらイライラしてストレスが溜まるようなことも
この国だから仕方ないということで許せるし、ストレスが溜まりにくい。
「郷に入っては郷に従え」ということで、日本との違いを受け入れ、寛容な心を持てていると思う。したがって、この国の情勢やルールを楽しむことができている。
日本は本当に基準やルールがしっかりしてきて、ルーズな人が少ないことに改めて感動する。
それと同時に、基準・ルール破りにたいしても、ルーズな人に対しても、ストレスを溜める場面は多いと思う。
ルールに縛られがちな日本と、ルールがゆるゆるなベトナムでは、どちらの生活の方が幸せなのか考えさせられる。
ここでいう寛容な心とは、
ずっと日本に居続けたら持ち合わせなかった価値観だろう。
これからもその調子で留学を楽しんでいきたい。